News Release

2022.7.5当社製超小型人工衛星CE-SATデータ販売店契約の締結について

この度、キヤノン電子株式会社(本社:東京都港区、代表取締役会長:酒巻久)は、一般財団法人リモート・センシング技術センター(本社:東京都港区、理事長:池田要、以下「RESTEC」)との間で、当社が保有・運営する地球観測衛星「CE-SAT(シーイー・サット)」で取得する地球観測データの販売に関して販売店契約を締結したことをお知らせ致します。

超小型衛星「CE-SATシリーズ」は、信頼性の高いキヤノングループの技術力により、地球上の様々な場所の高解像度撮影を実現しています。
現在は衛星2基体制で、CE-SAT-Iはキヤノン製デジタル一眼レフカメラと直径400 mmの反射望遠鏡を組み合わせた超望遠光学システムを搭載し、地上解像度(直下視) 0.84mの高精細画像を提供することができます。
CE-SAT-IIBの最大の特長は夜間撮影です。キヤノン製高感度CMOSセンサーを搭載した超高感度カメラを使用することで、地上解像度(直下視)が数百m程度(夜間光の観測で一般的に利用されてきた衛星画像相当)から5.1mへと大幅に向上した夜間画像を提供することができます。市街地の街灯など明るく光を放つ発光体の観測だけでなく、従来不可能だった月明かり程度のわずかな光源によって照らされた地上の観測も可能です。
後継機の開発も進んでおり、さらなる観測技術の向上が見込まれ、衛星リモートセンシングの新たな利用が期待されます。

両者は、本契約を通じて、国内外に向けてCE-SATデータ提供の促進を共同で進め、新たなソリューション開発に貢献します。

■一般財団法人リモート・センシング技術センター(RESTEC)会社概要
所在地:東京都 港区虎ノ門3丁目17-1 TOKYU REIT虎ノ門ビル
設立:1975年8月1日
主な事業:リモートセンシングに関するソリューション提供、
研究開発、人材養成、シンクタンク、衛星観測運用
RESTECは45年以上にわたりリモートセンシングの総合的なソリューション提供・研究開発事業/普及啓発等を行う日本の中核機関です。インフラ、防災、都市計画、・農林水産、インフラ整備など幅広い分野において、衛星データを活用した社会課題解決に取り組んでいます。また、データ販売に関しては、国内外20種類150基を超える多様な衛星データを扱っています。
URL:https://www.restec.or.jp

キヤノン電子では超小型人工衛星本体、衛星コンポーネントについても受注を開始しています。
キヤノングループの技術を結集した民生品技術や供給網を用い、また、調達に時間のかかる部品はあえて一定の在庫をもつことで、高品質・短納期を強みとした提供を目指します。
今後とも、キヤノン電子グループの宇宙事業への取り組みにご期待ください。

<お問い合わせ先>
キヤノン電子株式会社 衛星事業推進部
E-mail: ssl@canon-elec.co.jp

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