News Release

2022.6.8当社製の超小型人工衛星「CE-SAT-IIB(シーイー・サット・ツービー)」にて撮影した「東京が一望できる夜間モザイク画像」を公開しました

超小型人工衛星「CE-SAT-IIB(シーイー・サット・ツービー)」で撮影しました、東京の夜間モザイク画像を公開します。

2021年から2022年に渡って撮影してきた36枚の衛星画像を使用し、重ね合わせをすることで荒川~多摩川に渡る夜間の東京が一望できるモザイク画像を生成しました。これまで、夜間光の観測で一般的に利用されてきた衛星画像の地上解像度(直下視)は数百m程度でしたが、キヤノン製高感度CMOSセンサーを搭載した超高感度カメラを使用することで、5.1mへと大幅に向上しています。個々の街灯や建物毎の照明状況がわかり、より詳細な都市構造を把握することができるため、都市の経済活動(エネルギー消費量等)の分析に利用できると見込んでいます。

超小型人工衛星CE-SAT-IIBで撮影した東京の夜間モザイク画像

 36枚の各画像はすべて日本時間で夜の9時半前後に撮影されたもので、撮影範囲は直径6km程度です。これらの画像に対して、地図と重ね合わせながら精密な幾何補正処理をした後、1枚の画像に合成することで、およそ20km×25kmのモザイク画像を生成しました。

主に撮影を実施した昨年(2021年)は、新型コロナウイルスによる規制の中、東京オリンピックが開催されたメモリアルイヤーとなりました。衛星画像でみる日本の首都の夜景は、規制が続いた時期とは思えないほど美しく輝いています。
高精細の光学夜間画像は、多種多様なシーンでの利用が期待されており、キヤノン電子では超小型人工衛星での撮影を引き続き進めて参ります。

キヤノン電子では超小型人工衛星本体、衛星コンポーネントについて受注を開始しています。
また、CE-SAT-IおよびCE-SAT-IIBの画像の販売もしています。20,000枚を超えるアーカイブの中からユーザーが必要とするシーンの画像を提供することが可能です。
いくつかの利用シーンを想定した、都市部、沿岸部、河川、農地等のサンプル画像の準備もありますので、ご利用をご検討の際にはお問い合わせください。

引き続き、キヤノン電子グループの宇宙事業への取り組みにご期待ください。

<お問い合わせ先>
キヤノン電子株式会社 衛星事業推進部
E-mail: ssl@canon-elec.co.jp

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