News Release

2024.3.22超小型人工衛星「CE-SAT-IE(シーイー・サット・ワンイー)」の 主光学系カメラでの初撮影に成功しました

2024年2月17日にH3ロケット試験機2号機により軌道高度670㎞、太陽同期軌道に投入された
CE-SAT-IEの主光学系カメラから撮影したファーストライト(*1)画像「ラスベガスの街並み」を公開します。

口径40cm望遠鏡と約4500万画素(*2)の高い解像性能を持ったキヤノン製フルサイズミラーレスカメラEOS R5を組み合わせた主光学系から、2024年3月10日午前2時12分48秒(日本時間)にラスベガス中心街の撮影を試みました。

国際観光都市として有名なラスベガスは、カジノホテルやエンターテインメント、スポーツイベントなどの施設が数多くあり、画像中心には高速道路ラスベガスフリーウェイと数々の名だたるホテルが写し出されています。今回のファーストライト画像からも道路を走行する車や、駐車場に停車している車を確認することができ、スタジアムの屋根に書かれた文字を読み取ることができます。

高解像度の画像情報は道路の混雑状況把握、都市・地域整備時などに活用される地理空間情報収集や防災活動への貢献など、社会の安心・安全への寄与が期待されています。CE-SAT-IEは、引き続き、軌道上において実証実験を行いながら、高解像度画像(軌道高度670㎞からの撮影で地上解像度(直下視)80㎝)の取得を目指します。

※1ファーストライト(first light)・・・光学機材(カメラや望遠鏡など)の性能を確認するために行う最初の観測
※2画素・・・画素数が大きいほど鮮明な画像を撮影できます。

<お問い合わせ先>
キヤノン電子株式会社 衛星事業推進部

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