磁気コンポ設計
2011年入社
大切なのは対話力。チームワークでものづくりを極める。
父親の背中を見て、
ものづくりの世界へ
父親がクレーン重機の設計をしていたこともあり、いつからか商品の設計をしたいと考えていました。念願叶って、今は一眼レフシャッターの設計・開発を行なっています。具体的には、1〜2カ月のサイクルで、設計、部品作製、組立、試験を繰り返す作業です。3Dモデルをつくったあとに、二次元の図面をひくのですが、ここは製品の要となる大事な作業なので、気が抜けません。
基本的には1人1製品を担当するので、設計はひとりで行います。ただ、設計といってもパソコンに向かってばかりではなく、実際に製品を量産する工場の人たちと話をしたり、キヤノン本社の人と共同開発をしたり、人と人のつながりが大切な職場です。
わたしは入社してから、設計だけではなく、つくるための準備をする製品技術や自社マレーシア工場の量産ラインの立ち上げなど、ひとつの製品がゼロから完成していくまでの一連の流れを担当してきました。そのおかげで、他部署の動きがよく見えるようになったので、どの部署の人もやりやすい方法を提案するように心がけています。
すべてを一貫して行なえる強み
工場を自社で備えているキヤノン電子では、ものづくりの醍醐味をすべて味わうことができます。図面を工場に渡すだけではなく、直接現場に行って自分の目で他部署の作業を確認すること。それから、対話を重ねる中で、一人ひとりの性格を知ること。相手が行う作業や性格まで考慮した上で、次の担当にバトンタッチするという流れを大切にしています。
大学の先生の紹介でキヤノン電子に入社を決めましたが、入ってみると、カメラから宇宙製品までと事業分野が非常に広い。製造に力があるからこそ、多岐にわたる製品が生み出せる、それがこの会社の強みだと思います。
人から人へ、
チームワークを意識した製品づくり
今は公私共にカメラにはまっているので、まずはシャッター以外の別の部分のカメラの設計にも取り組んでみたいです。趣味の登山では、一眼レフを持って行き、きれいな景色を見つけては撮影しています。何をするにしても色々な立場に立ってみると、見える景色が違ってくるものだということを山に登ると実感できます。会社でのコミュニケーションも同じで、相手の立場に立って考えることが対話の出発点なのだと思います。
大学時代は準公式野球部に所属し、チームワークで発揮されるパワーの大きさを知りました。仕事も同じく「人と人」、チームワークが一番大切だと感じています。これからも対話力を磨き、コミュニケーションを重ねながら、良い製品づくりをしていきたいです。
1日のスケジュール
- 7:40
- 出社
- 8:00~8:30
- 朝会報告内容の整理
- 8:30~8:40
- 朝会で設計室全体の設計進捗を共有(20人程度)
- 担当製品ごとに、前日の検討結果の要約を報告する。
- 8:40~8:50
- 担当製品チームでの朝会
- 本日の業務について共有する。(立ち話程度4人)
- 8:50~9:00
- メールの確認
- 9:00~10:00
- 設計室定例
- 現在起きている問題点の共有や解決のための議論、勉強会等を実施する。
- 10:00~11:50
- 試作設計・図面作成・試作手配
- 新製品開発を行うために、試作品を使って検討を行う。
- 新製品の構想をパソコン(CAD)で設計し、部品メーカに部品を手配するために作成した図面を基に部品メーカと打ち合わせを行う。
- 11:50~12:15
- 担当製品昼会
- 現在の業務の進捗について資料を使って細かくチーム内で共有する。
- 12:15~13:15
- 同じ設計室内のキヤノン電子から出張している先輩と昼食(2~3人)
- 13:15~14:00
- 試作検討用ユニット組立
- 部品メーカに手配した部品を組み立てて、設計の狙い通りに作動するか確認する。
- 14:00~15:00
- 担当製品定例
- 上司を交えて、週に一回の報告を行う。
- 15:00~16:30
- 試作ユニットの信頼性評価・改善点の抽出
- 製品ごとに決められている仕様通りに作動するか評価する。
- 信頼性評価とは様々な実使用状況を想定して作動テストを行うことで、具体的には高温、低温、耐久、衝撃、長期保存等を検討する。
- 問題点があれば、改善するための新しい設計をして、再度評価をする。このサイクルを繰り返し行う。
- 16:30~16:55
- 信頼性評価結果のまとめ、報告の準備
- 16:55~17:00
- メールの確認、明日の業務の準備
- 17:00
- 退社
- 18:00~
- 同僚と飲み会(週末や、新製品完成などの節目に開催)
- 21:00~
- 趣味の映画鑑賞やドラマ鑑賞
プロフィール
大学では機械工学を専攻し、図面の引き方や工学などを学ぶ。準硬式野球部に所属し、週3回練習し、週末には試合を行なう。それ以外はアルバイトに励む日々。部活動では、体力はもちろん、忍耐力、競争力、チームワークを身につけた。社会人になってからは、休日には、一眼レフを持って登山したり、映画やドラマ鑑賞をしたり。オン・オフのメリハリをつけてリフレッシュしている。