HT設計
2017年入社
適材適所の職場で、大好きな電子工作に思う存分没頭する
小学生の頃に出会った電子工作
小学生の頃、兄のクリスマスプレゼントが電子サイコロキットでした。それをつくったのが、電子工作にはまったきっかけです。今でも休日に、自分でつくりたいものを決めて、回路を設計し、ブレッドボードで動作確認や改良をして、基板のパターンを設計、基板を外注して、届いた基板に部品を実装して、ケースに入れて……。ということを、趣味としてやっています。だから、今の仕事は、自分が好きなことを存分にできる職場です。担当は、ハンディターミナルの回路設計と、FPGA(プログラムで動かすICチップのようなもの)の開発。これは、人事部の方にわたしの特技が活かせる部署に配属していただいたおかげです。製品ができあがっていく過程が見える環境で働きたかったこともあり、キヤノン電子が少数精鋭部隊で開発をし、若手でも製品の開発を担当させてもらえるチャンスがあるという話を聞き、面接を受けました。
日々の業務はある程度自分でスケジュールを管理できるので、資料作成など苦手なことは午前中に、眠くなりやすい午後には好きな実験をするようにしています。
ひとりはみんなのために、
みんなはひとりのために
得意分野を活かせる部署に配属されましたが、FPGAはこれまで自分が使っていたソフトとは異なるものでした。プログラムの言語も設計の考え方もはじめてだったので、入社して半年くらいは、自分でICを購入して休みの日に猛勉強しました。
プログラム設計は、実際に製品が動くまで、その成果を実感することができません。入社して間もない頃、自分が担当した製品にプログラムミスがあり、「画面が表示されない」「操作ができない」と工場担当の方から連絡が入ったときは、急いで現場に直行し、工場のライン上で修復作業をしたことも。原因を調べてみたら、回路設計に問題がありました。担当の人と意思疎通がとれていなかったのです。
製品づくりは、プログラムをつくる人、それを基に回路を設計する人、ソフトウェアをつくる人、ケースを設計する人などがいて、各担当部署へ作業が流れていくことで、はじめて製品が完成します。趣味の電気工作では、すべてをひとりで作業していましたが、仕事としてスケールの大きな作業をするときには、きちんと意思疎通をすることが大切なのだと身をもって経験しました。
スケールが大きくなった、
ものづくりの醍醐味
自分で設計したものが形になり、それが動いたときには毎回とても感動します。販売される製品を手がけることで、改めてものづくりの楽しさを実感することができました。今後はFPGAだけではなく、他の様々な電子デバイスを勉強していきたいです。
入社するまでは、昨今のIT企業のような自由な風土とは違い、昔ながらのお堅い企業のイメージがあったのですが、入ってみると、社員のみなさんがとてもフレンドリーで、職場の雰囲気はアットホーム。設計はひとりで行いますが、誰が何をしているのかをみんなで共有し、何かあったらサポートしてもらえる環境であることが、非常に心強いです。
1日のスケジュール
- 7:30
- 出社
- 8:00~8:30
- 課内(7人程度)で朝会をし、設計進捗を共有
- 8:30~9:00
- メール確認・返信
- 9:00~10:00
- 回路の設計や、回路図の作成をする
- 10:00~11:00
- 評価試験の準備
- 作った製品が電波法などの各法律に適合しているかを確認する為に、専門の試験施設に行って評価を行う。
- 11:00~12:00
- 評価を行う為の試験施設へ移動
- 試験内容によってさまざまな場所に行きます。
- 先輩や後輩を連れて2人で行くことが多いです。
- 12:00~13:00
- 昼食
- 試験内容によって様々な場所に行けるので、試験施設の近くを散策する楽しみがあります。
- 13:00~14:00
- 試験施設にて評価試験の実施
- 14:00~15:00
- 帰社のため移動
- 15:00~16:30
- 試験の結果を報告書としてまとめる
- 16:30~17:00
- 翌日の準備、メール確認
- 17:00
- 退社
- 18:30
- 帰宅
- 作曲や工作など、趣味に没頭する。
プロフィール
大学では電子回路工学研究室に所属し、毎日研究室に入り浸り回路の研究をしていた。趣味でキヤノンの一眼レフを持っており、製品の性能の良さへの憧れもあって入社を決める。通勤時に東京本社の目の前にそびえる東京タワーを見ると、気持ちが上がる。電気工作以外では、ひとり旅も趣味のひとつ。車を運転して、温泉に行ったり、美術館やダムを見に行ってみたり。大自然の中を車の窓を全開にして走るのが爽快。