宇宙部品品質保証室
2009年入社
最後までやり遂げる精神力こそ、品質保証のプロフェッショナル
製品が世に出る最後の砦
入社時からずっと、品質保証部に所属しています。品質保証とは、設計者が開発した製品が所定の水準を満たしているかどうかをチェックして、不具合があれば開発部門へフィードバック、その作業を繰り返し行いながら完成を目指すことが主な任務。いわば、製品が世の中に出る前の最後の砦です。様々な仕事を経験させるという当時の部長の意向により、これまで、業務用ハンディターミナルや業務用生ゴミ処理機、セキュリティソフトウェアなどの担当を経て、現在は、新規事業として会社が力を入れている、宇宙部品の品質保証や評価を行なっています。
コツコツ地道な作業を
効率的に行なうために
品質保証は、コツコツ地道に取り組む根気強さが必要です。製品の安全・安定性を徹底して確認するので、職人気質が求められます。例えば、最初に配属されたハンディターミナルでは、印字した用紙をカットするカッター歯が30万回分の使用保証をしていたので、実際に30万回用紙を手でカットして確認をしていました。労力のかかるこうした作業をなんとかラクにできないかと、社内にあったアーム型ロボットをこの作業で使用できるようにプログラミングしたことがあります。それにより、10日間かかっていた人手試験を4日間の自動ロボット試験で行うことができるようになり、評価スケジュールを大幅に短縮することに成功。人手試験の苦労を経験しているだけに、達成感もひとしおでした。
もうひとつ、品質保証に求められる資質は、交渉力。納品の約束を守るために、各部門に対して監査結果や不具合対策などの進捗を催促することがあります。不具合を伝えることは、相手によってはマイナスの意見にとられる可能性もあり、どのような言い方や関わり方をすれば早急な対応をしてくれるのか、入社当時はわかりませんでした。その後、仕事を通して様々な部門と関わっていくうちに、各部門各部署ならではの仕事の苦労などが見えるようになり、相手の立場に立って話せるようになったと思います。
目指すは、
品質保証のスペシャリスト
これまで、ひとつの製品のスペシャリストになるより、マルチに対応できるゼネラリストを目指して、品質保証の経験を積んできました。これからも様々な製品に関わることで、“キヤノン電子のあらゆる製品を評価することが出来るスペシャリスト”として、いつまでも会社に必要とされる人材になりたいです。
学生時代は、無遅刻無欠席の皆勤賞。部活は弓道部で日々練習に励み、県選抜に選ばれました。最後まで何かをやりとげる根性は、今の仕事に役立っています。品質保証は地道な作業ですが、開発者の思いが詰まった製品をパーフェクトにするための影の立役者。これからもコツコツと、日々の業務に取り組んでいきたいと思います。
1日のスケジュール
- 7:30
- 出社
- 7:30~8:00
- 読書(部内メンバーがおすすめするミステリー小説を借りて読む)
- 8:00~8:05
- 今日のやること確認
- 8:05~8:20
- 業務メールチェック
- 8:20~10:00
-
- 障害票発行 品質試験で発見した問題点を票にしてまとめ、設計者へ発行する。
- 品質試験準備 試験を行うために必要な道具を用意。試験機や場所を予約する。
- 品質試験計画書の作成 “いつ”、“どこで”、“誰と”、“どんな試験を”、“どのように行うか”、“なぜ試験を行うのか”などを記載した文書をWordで作成する。
- 10:00~10:08
- 部内メンバー5人でコーヒーブレイク
- 10:08~12:15
- 東京本社もしくは美里事業所で試験(試験機を用いて実施)と評価(結果に問題がないか判定する)を実施
- 12:15~13:00
- 昼休み
- 13:00~13:20
- 業務メールチェック
- 13:20~15:00
- 東京本社、美里事業所、秩父事業所のいずれかで評価報告会
- 関係者を集め、試験/評価を行った結果を報告する。
- 15:00~15:07
- 部内メンバー5人でコーヒーブレイク
- 15:07~16:00
- 評価エビデンス作成
- 試験の実施方法や評価結果、試験風景の写真などをまとめた文書をExcelで作成。
- 16:00~17:00
- 部内会議
- 各課の業務進捗や連絡事項の説明が行われる。(週1回部全員が参加)
- 17:00~17:10
- 業務メールチェック
- 17:10~17:20
- 明日の準備
- 17:20
- 退社
- 17:20~
- 食事会(月に1回課のメンバーがおすすめする居酒屋で開催)
プロフィール
高校で電子を学び、在職中に、大学の通信教育部経済学経済学科を卒業する。仕事終わりや休日を利用して勉強するハードな日々だったが、有給休暇や寮生活など福利厚生の手厚さに助けられていた。業績が良いと会社から表彰があり、家族が喜び励みになる。時代劇やSF系のドラマや映画などのボランティアエキストラに参加して非日常を味わうのが、最近の楽しみ。