画像情報システム
研究所
2018年入社
まだ、誰も成し遂げていないことにチャレンジする
チャンスは「今」
キヤノン電子を知ったきっかけは、「キヤノン電子が初の小型人工衛星の打ち上げ決定」(2017.4.26)という衝撃的なニュース。両親が宇宙業界で働いていたので、高校生の頃から宇宙に関わる仕事がしたいと思っていました。これまで国のプロジェクトを中心に進められてきた宇宙業界ですが、近年は民間企業も参入し始めています。その先頭を切って走る企業の一員になれたら……と考えるとワクワクして。「今」しかできないことを経験できる絶好のチャンスだと思い、入社を決めました。
当初は、大学院時代に学んできた衛星画像処理の技術を活かしたいと考えていましたが、内定が決まり、次に飛び込んできたニュースが「宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げた小型ロケット「SS-520」にキヤノン電子が制御機器(アビオニクス)を提供した」という情報。日本では未だ確立されていない民間ロケット事業の立ち上げ段階から参加できることに魅力を感じ、今の部署に配属希望を出しました。念願叶って、現在はアビオニクスのソフトウェアを開発しています。
ゼロからのスタート
部署のメンバーは必ずしもロケットの専門家集団ではなく、社内で違う業務をしていた人たちも集まっています。だから、推進系システムやソフトウェア関連技術など、業務に必要なことはみんなで日々勉強。私はソフトウェアをイチから設計・実装・テストを行った経験がなく、ロケットの知識もなかったので、最初はエラーとデバッグの繰り返しでした。とにかく機器が動くようになることばかりにとらわれて設計していたため、複雑な設計になり、機能の追加や変更に対応しづらくなっていました。しかし、失敗を繰り返し経験した今では、先のこと、ユーザーのことまで視野に入れて、使いやすさ、メンテナンス性を考慮した設計を意識するようになりました。
想定通りになかなか進まないときは、先輩に教えてもらいながら課題をクリアしています。半年かけてチームでアプリケーションを完成させたとき、電源をONにしてアビオニクスが応答した瞬間は、とても感動しました。
夢を叶えるために、今できることを
日本の宇宙業界は変革期を迎えています。必要な時に小型衛星を打ち上げられるようになれば、災害時の助けになったり、農業や水産業の効率化を図れたり、暮らしに役立つ様々なことに貢献できるようになるはずです。
まずはロケットを一機飛ばして成功させる。設計は、将来的に量産しやすい構成で。自分が開発したソフトウェアでロケットが打ち上げられ、人や社会に貢献できることを思い浮かべながら、モチベーションを上げて業務に取り組む日々です。
1日のスケジュール
- 7:45
- 出社
- 8:00~8:10
- メールチェック
- 8:30~10:00
- 部署内で業務の進捗報告・連絡事項の共有。(週1回)
- 10:00~10:07
- 休憩
- 10:07~11:00
- 部署内の勉強会。(週1回)
- 11:00~12:00
- 宇宙関連機器のソフトウェア設計。
- 12:15~13:00
- 同期社員と一緒に食堂で昼食。
- 13:00~15:00
- 宇宙関連機器のソフトウェア設計レビュー
- 設計案やクラス構成を先輩に確認してもらい、議論しながら設計を固めます。
- 15:00~15:08
- 休憩
- 15:08~17:00
- 宇宙関連機器のソフトウェア実装・テスト
- テストコードを作成しながら実装を進めることで、最小限の機能を効率的に実装するようにしています。
- 17:00
- 退社
- 18:00~
- 退社後は、プレミアムフライデーに同期と飲みに行ったり、社会人バレーボールチームの練習に行ったりしています。
プロフィール
大学で天文学を学び、大学院で太陽フレアの予測について研究する。大学時代は軽音部でギター・ボーカルをしていたが、社会人になってからは、登山やゴルフ、オペラ鑑賞などにもはまる。趣味はストレス発散になるだけではなく、話題づくりなどコミュニケーションの助けにもなっている。平日は、会社や社員寮の立地の良さを活かして、就業後に社会人バレーボールに参加。社食が美味しいのも平日の楽しみのひとつ。