News Release

2012.12.10標的型攻撃時代のセキュリティ対策ソフトをリリース

  キヤノン電子株式会社(本社:東京都港区芝公園3-5-10、代表取締役社長:酒巻久、以下「キヤノン電子」)は、ハッカーによる標的型攻撃から企業の情報資産を守るWindows用セキュリティソフト、「SML セキュリティスイート」「SML セキュリティスイート with FFR yarai」をリリース致します。

 キヤノン電子ではこれまでセキュリティソフトウェア「SML(Security Management with Logging)」を開発・販売し、企業内部からの情報漏えいを防止する製品及びサービスをお客様にご提供して参りました。この度、SMLと株式会社フォティーンフォティ技術研究所(本社:東京都渋谷区恵比寿1-18-18、代表取締役社長:鵜飼裕司、以下「FFRI」)の「FFR yarai」を機能連携させることで、未知のマルウェア攻撃を検知・ブロックし、更にマルウェアの侵入経路を探索する機能を備え、内部漏えい・外部攻撃両面からのセキュリティ対策機能を備えた、全方位型の次世代エンドポイントセキュリティソフト・サービスへと進化致します。

 悪意を持ったハッカーによる「標的型攻撃」はますます増加傾向にあり、政府関係機関以外にも製造業などへ攻撃対象の幅が広がりつつあります※1。これは、一般企業における標的型攻撃対策が比較的遅れていることを逆手に、ハッカー集団が俯瞰で見渡した時に「対策の弱い箇所」へと矛先をシフトしてきており、一般企業においても事前の予防策が必要となってきていることを示しています。
この度リリース致します「SML セキュリティスイート」は、従来のSML機能(操作ログ記録、デバイス制御、PC利用時間制御など)に新しく「ホワイトリスト方式のコンピュータ制御機能」を加え、許可されたアプリケーションや通信操作だけを可能にし、未知のマルウェアや許可されていないアプリケーションの実行を標準で禁止します。本製品のホワイトリスト機能の特長として、システム更新やセキュリティパッチ適用など必要な構成変化を自動で判別しホワイトリストを生成する「ホワイトリスト自動生成機能」を備えており、システム管理者様の運用コストを大きく低減致します。
FFR yarai」は、定義ファイル(パターンファイル)に依存することなくマルウェアを検知できる「次世代セキュリティソフトウェア」で、従来のウイルス対策技術では防御できなかった未知のマルウェアや脆弱性攻撃を独自の「ヒューリスティックエンジン」で検出し、巧妙化する近年のハッカー攻撃からお客様の情報資産を強力に守ります。機能連携した「SML セキュリティスイート with FFR yarai」では、マルウェアの検知・ブロックだけでなく、SMLの「PC操作記録」機能と連携することで検知したマルウェアがコンピュータにどうやって侵入してきたか、マルウェアの行動を逆探知し、経路を突き止める機能をご提供致します。これにより、システム管理者は自社がどのように外部攻撃を受けているか広い視点で認識し、より広範囲で効果的なセキュリティ対策を施すことができるようになります。

※1 IBM Security Services 2012年上半期 Tokyo SOC 情報分析レポート

<SMLセキュリティスイートの内容>
・ Windows PCの操作ログ記録
・ ウェブの閲覧制限(ブラックリスト方式、ホワイトリスト方式)
・ USBメモリなどのデバイス使用制限
・ PCの利用時間制限
・ アプリケーションの起動制限(ブラックリスト方式、ホワイトリスト方式 ※New!)
・ アウトバウンドの通信制限(ホワイトリスト方式 ※New!)

販売時期: 2013年1月

【株式会社フォティーンフォティ技術研究所について】
https://www.ffri.jp/
FFRIは、日々複雑化・多様化するセキュリティ脅威に対抗するために国内で設立された、世界トップレベルの技術専門家チームです。脆弱性発見を中心としたセキュリティ解析・開発で多数の実績があり、広範囲なセキュリティコア技術を駆使し、コンピュータ社会の健全な運営に寄与いたします。

本件に関するお問い合せ先

 キヤノン電子株式会社 情報セキュリティ研究所 セキュリティ研究室 四柳 敬志
TEL : 03-6910-4125
Mail : 「セキュリティ:ログマネジメント」よりご記入ください。
 →お問い合せフォーム(お問い合せ個人情報取り扱い要旨)

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